幸福とは何か——77人の賢人が辿り着いた答え
「幸せになりたい」
——誰もが抱くこの願いに、人類は何千年も向き合ってきました。古代ギリシャの哲学者から現代の心理学者まで、東洋の思想家から西洋の芸術家まで、偉大な知性たちは「本当の幸せ」を探求し続けてきました。
本書は、人類史に名を刻んだ77人の賢人が語る幸福論を一冊に凝縮しました。アリストテレスは「幸福は活動の質に宿る」と説き、エピクロスは「足るを知り、恐れを手放す平静」を教えました。ニーチェは「運命を愛せよ」と叫び、カミュは「不条理の中で、それでも肯定する」と語りました。
仏陀の「憎しみは憎しみによっては止まず」、老子の「足るを知る者は富む」、孔子の「仁に立つ」
——東洋の叡智は、心の在り方が幸福を決めると教えます。一方、ヴィクトール・フランクルは「意味が人生を支える」と説き、マーティン・セリグマンは科学的に「繁栄は強み×関係×意味で育つ」ことを証明しました。
経営の世界でも、幸福論は実践されてきました。稲盛和夫の「利他の心で経営する」、渋沢栄一の「論語と算盤」、松下幸之助の「平凡の積み重ねが非凡をつくる」
——彼らの言葉は、仕事と人生の充実を両立させる知恵を示しています。
文学者や芸術家たちは、より繊細な感性で幸福を捉えました。サン＝テグジュペリは「大切なものは心で見る」と語り、宮沢賢治は「ほんとうの幸いはみんなの中のわたしにある」と詩いました。夏目漱石の「則天去私」、トルストイの「愛することが幸福そのもの」
——彼らの洞察は、今も私たちの心に響きます。
そして、社会を変えようとした人々の言葉には、特別な力があります。マンデラの「和解は勇気だ」、マザー・テレサの「小さなことを大きな愛で」、キング牧師の「わたしには夢がある」、マララの「一人の子ども、一冊の本が世界を変える」
——彼らは苦難の中で希望を見出し、行動で幸福を実現しました。
この一冊で、77通りの幸福の形を知ることができます。あなたの心に響く言葉が、必ず見つかるはずです。
【目次】
第1章：古典哲学の巨人たち
・アリストテレスの幸福論
・プラトンの幸福論
・ソクラテスの幸福論
・エピクロスの幸福論
・セネカの幸福論
・エピクテトスの幸福論
・マルクス・アウレリウスの幸福論
・スピノザの幸福論
・パスカルの幸福論
・ルソーの幸福論
・デカルトの幸福論
・ヒュームの幸福論
・カントの幸福論
・ベンサムの幸福論
・J.S.ミルの幸福論
・ニーチェの幸福論
・キルケゴールの幸福論
第2章：近代・現代哲学と実存の探究
・バートランド・ラッセルの幸福論
・アルベール・カミュの幸福論
・ハンナ・アーレントの幸福論
・アンリ・ベルクソンの幸福論
・マルティン・ブーバーの幸福論
第3章：宗教的伝統と精神の知恵
・仏陀（ゴータマ・シッダールタ）の幸福論
・老子の幸福論
・荘子の幸福論
・アウグスティヌスの幸福論
・トマス・アクィナスの幸福論
・ティク・ナット・ハンの幸福論
・王陽明の幸福論
・孔子の幸福論
・孟子の幸福論
第4章：心理学・行動科学の発見
・ウィリアム・ジェームズの幸福論
・ジョン・デューイの幸福論
・カール・ロジャーズの幸福論
・アブラハム・マズローの幸福論
・ヴィクトール・フランクルの幸福論
・マーティン・セリグマンの幸福論
・エド・ディーナーの幸福論
・ダニエル・カーネマンの幸福論
第5章：経済学・社会思想と公共の幸福
・アダム・スミスの幸福論
・アマルティア・センの幸福論
・マーサ・ヌスバウムの幸福論
・カール・マルクスの幸福論
・中江兆民の幸福論
・二宮尊徳の幸福論
・西田幾多郎の幸福論
第6章：経営・実務家の知恵
・ピーター・ドラッカーの幸福論
・稲盛和夫の幸福論
・渋沢栄一の幸福論
・松下幸之助の幸福論
・ウォーレン・バフェットの幸福論
・アンディ・グローブの幸福論
・ピーター・センゲの幸福論
第7章：文学者・芸術家の洞察
・サン＝テグジュペリの幸福論
・夏目漱石の幸福論
・宮沢賢治の幸福論
・トルストイの幸福論
・ドストエフスキーの幸福論
・ラビンドラナート・タゴールの幸福論
・魯迅の幸福論
・ラルフ・ウォルドー・エマーソンの幸福論
・ヘンリー・D・ソローの幸福論
・ミシェル・ド・モンテーニュの幸福論
・ライナー・マリア・リルケの幸福論
・芥川龍之介の幸福論
・パブロ・ピカソの幸福論
・谷川俊太郎の幸福論
・ジョン・ラスキンの幸福論
・チャールズ・チャップリンの幸福論
・三島由紀夫の幸福論
・レオナルド・ダ・ヴィンチの幸福論
第8章：政治・社会運動家の言葉
・ネルソン・マンデラの幸福論
・エレノア・ルーズベルトの幸福論
・マザー・テレサの幸福論
・ヴァーツラフ・ハヴェルの幸福論
・マーティン・ルーサー・キングJr.の幸福論
・マララ・ユスフザイの幸福論